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作成者別アーカイブ: 林 隆
29日からお休みさせていただきます
林建築設計室は12月29日(土)から1月6日(日)まで年末年始のお休みとさせていただきます。今日は年賀状のデザインをようやく決めたところですが、よく考えてみると今年の実働はあと3日だけになりました。その間に建築主さんとの設計打合せ3件、現場の定例打合せ1件があり、工事中の各物件の施工図確認がたまっています。また年賀状づくり、ホームページの整備、事務所の大掃除など、まだいろいろありますが事務所の3人でうまく協力してのりきっていこうと思います。 ちょうど今日付が変わって26日になりました。ニュースZEROを見ながらこのブログを書いていますが、中央道笹子トンネルは29日から対面通行がはじまるようですね。(林 隆)
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3連休は仕事でした
皆さま、楽しいクリスマスイブをお過ごしのことと思います。私はこの3連休は仕事でした。22日(土)の午前は建築主Nさんと実施設計打合せ、午後は「ゆるく仕切る家」の上棟式。23日(日)の午前は建築主Iさんと基本設計の打合せ、午後は相談の方と面談。24日(月)午前は建築主Kさんと基本設計打合せ、午後は建築主Tさんとリフォームの相談をさせていただきました。少々ハードでしたが年内のひとつの区切りの打合せができまして充実の週末でした。 年末のお忙しい時に、打合せのお時間をつくっていただきましてありがとうごいざいました。そうすぐ24時になろうとしています。おやすみなさい。(林 隆)
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住宅の個室について考える
今日は事務所で、建築主さんと住宅の基本設計2回目の打合せをしました。具体的なプランを見ながら、大きく時間をとって意見交換をさせていただいたことは、「個室のあり方」についてでした。 まずひとつ目は子供室、どこで寝るのかについてです。これは成長に伴ってどんどんどん変化してきそうです。小さい頃は両親と一緒に過ごす時間帯が長く、中学・高校生くらいになれば一人になれる場所があることを本人は望むかもしれません。その後は一旦家を出て一人暮らしになる可能性が高いだろう、という予測がたちます。 ふたつ目はゲストルーム、来客が宿泊する場所についてです。年間何日くらいあるのかよく考えてみると意外に多くはないのです。ここはそのために備えて日頃空けておくのではなく、日常的に何らかのかたちで使える場所である方が好ましいかもしれません。 私のおすすめとしては、同じ規模の家をつくるのであれば、利用頻度の低い部屋がいくつもあるよりは、毎日使う場所を豊かな空間にしておいて、年に数回の特殊な場合は工夫をする、という暮らし方になります。それも前向きに楽しく対応ができるように。その方が間違いなくバランスのいいプランになってきます。ちょっとした発想の切り替えや、思い切って潔く考えていくことが必要になってきますが、ひとつひとつ考え方を整理して積み重ねていくことが、まさに”家づくり”と言えるのかもしれません。話し合いの中で建築主さんから、「特殊な場合にはロフトみたいな場所で寝ようかな、ビジネスホテルでもいいかも・・」という柔軟な話も出ましたが、実は冗談ではなく充分あり得ることかと思いました。 今日の話し合いによって、暮らし方の工夫をしてみることにより部屋数を見直し、個々の場の広さについてもメリハリを付けていくことになり、次回打合せに向けての方向性を見出すことができました。(林 隆)
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「ゆるく仕切る家(富士見町)」上棟しました(林建築設計室、長野県)
【今週のコラム550 林 隆】 今日は、長野県諏訪郡富士見町に建つ住宅「ゆるく仕切る家」の上棟式でした。標高1000mの敷地(なぜか看板が立っています)には昨夜から降り続いた雪が10㎝くらい積もりましたが、屋根の板金工事までを終えていましたので、工事には影響なく何よりでした。晴れていればこの写真の角度から、遠く八ヶ岳の山並みを望むことができるのですが、次の機会まで楽しみをとっておきます。 平屋建ての住宅で、内部は一枚天井の細長い(9間半、約17mの)空間です。そこに箱状の収納部が2つ置かれることにより、ゆるく仕切られた個々の居場所が生まれるイメージの構成になっています。実際に17m視線が抜ける場所に立ってみましたが・・・、長いですね。その軸線に対しいろいろな機能が付随することにより、シンプルで軽快な動線になっています。 主要な仕上げ材料として、赤松の床材、杉の天井材、唐松の外壁板材の現物サンプルを施工会社に用意してもらい、式の後、建築主さんに確認していただきました。素晴らしく綺麗な無垢材で、今から仕上がりが楽しみです。建築主さん、おめでとうございました。施工に携わっていただく皆様方、寒い季節の工事で大変かと思いますがどうぞよろしくお願いいたします。(林 隆)
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来春着工の住宅 in上田
今日は、来春着工予定の住宅の設計打合せで、上田市の現場まで行ってきました。三才山峠〜平井寺トンネルという、ふたつの微妙な有料道路を通りますが、事務所からは1時間強で現場まで行けます。13時半から17時半まで、気がつけば4時間ぶっ通しの打合せでした。お世話になりました。クライアントさんはお疲れだったかと思いますが、私は打合せの持久力だけは取り柄でして、若い頃から鍛えていますので全く苦になりません。何年か前には、14時から深夜2時までの12時間耐久打合せも経験しています。 話がそれましたが、ご縁がありまして現在、上田市内の敷地に建つ2軒の住宅設計をさせていただいています。それが偶然にも至近距離で工期もほぼ同じなのです。明日はもうお一人のクライアントさんと事務所で打合せです。よろしくお願いします。 前回の打合せでは、私の方から突然、屋根形状の大変更を申し出ましてご了解をいただきました。そのため立面図が完全に使い物にならなくなり、2階の天井形態も変わる関係上展開図や矩計図も修正しました。そして外構計画、照明計画、衛生器具の選定などを終え、主要な決め事がほぼ終了しました。M邸はこれで年越しです。(林 隆)
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設計の初期段階で考えていること
今日は事務所にこもって、週末に予定されている打合せに向けプランの準備をしました。長岡くんと机に向き合いウーンと悩み続け、気がついたら3時間ぶっ通しの議論でした。 初期の段階での建築のプランは、何を優先していくのかの見極めが最も重要になります。その判断をするための手がかりを探し求め、プランの必然性が見出せるまでスタディーが続きます。クライアントさんとお会いしての打合せでは、両者の考え方のすり合わせをしていくことになります。このプロセスはすごく重要な部分で、電話やメールではなかなか難しくて、やはり対話によってより良い方向へと進化していくことが多いですね。 物事を創造していくいろいろな過程においては必ず、目的(想い)があって手段(形)が生まれてくると思います。クライアントさんからは想いをいっぱい伝えていただければ、あらゆる条件を総括して良かれと思う案をご提示させていただくことになります。もし仮に局部的な形だけをお伝えいただいても、その背景にある想いを私が理解できないままでいると、バランスが悪いまま深い部分へと進んでいってしまいますので、それは避けたいところです。住宅設計の打合せは何回やれば終わる、というものではなくて、最終地点に到達できるまで打合せが必要なのは、そのためです。よろしくお願いします。(林 隆)
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昭和10年の設計図
今日は、これから設計が始まる住宅の打合せがあり、クライアントさんの家に訪問しました。敷地内には何棟かの建物がありますが、今回はその内の一棟を解体して建て直し、一棟(打合せをした場所)は手直しをしてそのまま住み続けるという、敷地全体を見直す計画です。 その住み続けていく建物はなんと昭和10年に建てられた建築ですが、先代から受け継ぎ、とても綺麗に維持管理されています。ご家族の歴史や敷地内の建物の変遷についてもお話を伺うことができ、「この場で暮らしてきた想いを継承していくこと」を最優先することになりました。驚いたことに80年近く前の当時の設計図が保管されていました。平面図、立面図、各伏図、矩計図があり、設計事務所名もしっかり記載されています。長生きしているこの建物も、その設計者もとても幸せなことだと思いました。 私が設計させていただいている建物は、いったい何年生き続けてくれるのでしょうか。何十年か後に建物をメンテナンスするようなことがあった場合、設計図が残されていることがとても大事です。50枚くらいの図面からなる設計図の製本ですが、建物と共に50年も100年も残っていてほしいものです。責任重大です。(林 隆)
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「炉壁をつつむ大屋根(辰野町)」上棟(林建築設計室、長野県)
【今週のコラム549 林 隆】 長野県辰野町に建つ住宅「炉壁をつつむ大屋根」が上棟しました。この日は外から、柱と梁で構成される構造体をいろいろな角度から眺めてみたり、内部を歩いてみることにより空間の高さ関係をある程度まで認識できます。設計段階で意図したことを、はじめて原寸で体感できるワクワクする瞬間でもあります。 基礎工事を終えた段階で、建物の中央に高さ2mくらいのコンクリートの壁が立ち上がっていましたので、道行く人は不思議に思ったかもしれません。 この家の中心部に立ち上がる象徴的な炉壁には、オリジナル薪ストーブが取り付けられます。そして1階と2階は吹抜けを介して緩やかにつながり、瓦葺きの大きな一枚の屋根が内部空間を優しく包み込みようなイメージの建築です。 12月16日、天候にも恵まれて上棟式が無事に終わりました。突然の雨や雪に備えて屋根と外壁がブルーシートで覆われましたが、帰る時には、月の見える夜空がとても綺麗でした。竣工は来春の予定です。
「はすに向く家(諏訪市)」竣工(林建築設計室、長野県)
【今週のコラム548 林 隆】 長野県諏訪市に建つこの家は、住宅と車庫の二棟からなり、設計期間10ヶ月、工事期間7ヶ月を経て12月15日に竣工引き渡しになりました。 現在南隣地は空地ですが、将来家が建つことが予想されます。敷地の西側には小さな川が流れその河川敷きの土手は、敷地より2mくらい高くなっています。土手を歩く人から見下ろされるような敷地なのですが、川の反対側には遠くの山並みを望むことができます。 そのような敷地条件の中で、敷地の使い方と建物の配置について検討を重ねることにより、南西方向に開くことが最も重要である事がわかってきました。主要な部屋が南西方向に向くことにより、①南隣地に家が建っても室内はいい環境が保たれる ②土手を歩く人と視線が合わない ③2階リビングから最も綺麗な景色が見える、というメリットがあります。 四角い建物を45度斜めに配置すると、敷地の四隅に使いにくい外部空間が残ってしまいます。そこで建物は方位と敷地形状に対して素直に据え、プラン的には45度ふれている間取りが生まれました。 家の中央を貫く斜めの壁を設け、その壁に沿って各居場所が斜め(はす)に向いて構えています。南西方向の「眺望の方向性」と「壁の角度」、このふたつの軸線は一致していて、偶然にも諏訪大社上社に向いているのです。 象徴的な斜めの壁を活かした有機的な動線計画により、階段を上がり2階に立った瞬間、目の前には自慢の景色が飛び込んで来るドラマチックな演出をしています。平面的に斜めの壁が存在することにより、2階の屋根を支える木造の化粧タルキは、1本1本すべての長さが異なり、外周部に接する部分の高さと角度が皆違うという大変複雑な納まりでしたが、大工さんをはじめ職人さんたちが丁寧に造ってくれまして、まさに構造美が表現されています。 建築主さんの想いがいっぱい込められた家が竣工しました。ここでどんな暮らしが始まるのか、建築主Kさん、またの機会に聞かせてくださいね。施工会社のKさんとIさん、そして工事に携わっていただいた多くの皆様方、お世話になりまして本当にありがとうございました。
出版記念パーティー@中信(12月13日、松本市)「信州の建築家とつくる家」
「信州の建築家とつくる家・第9集」(日本建築家協会、JIA長野県クラブ編)の出版記念パーティー@中信 が、12月13日(木)18:30〜20:30 松本市で開催されます。 ご参加いただいた皆様へは、本のプレゼント、17名の建築家によるブックレビュー、質疑応答など、盛りだくさんの企画が用意されています。50人規模になる予定です。 家づくりや建築にご興味のある一般の方、大歓迎です。ぜひいっしょに楽しい時間を過ごしませんか。お席に多少の余裕がございます。お申し込みをお待ちしております。 【フェイスブック イベントページ】 https://www.facebook.com/events/370328973062140/ 【お申し込み、お問い合わせ、詳細】 JIA長野県クラブ事務局(電話 026−232−3897) http://www4.ocn.ne.jp/~jia-naga/ 11日の信濃毎日新聞、第1面に広告が掲載されました。