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作成者別アーカイブ: 林 隆
世界遺産 「グランド・キャニオン国立公園」(アメリカ)
赤茶色の地層が露出した世界最大の渓谷。 地殻変動による隆起と、コロラド川の浸食作用によって削り出された地形で、かつて、この地は海と陸を繰り返していたと言われています。 長さは東京から盛岡に匹敵する446km、幅は6~29km、谷底と崖上の平均深さは1200m、最深部は1800mもあります。 地層は11層あり、20億年分の地球の歴史が刻まれています。
世界遺産 アルベロベッロの街並み(イタリア)
とんがり屋根と白壁の家が集まる独特な街並み。 登録名は、「アルベロベッロのトゥルッリ」。 アルベロベッロはイタリア南部の地名、トゥルッリはとんがり屋根の家(トゥルッコ)の複数形です。 ひとつの屋根に平らな石を何層にも積み重ねて造られた、ワンルームのようなイメージの家が建ち並んでいます。 この特殊な形の家が誕生した背景は・・・。 16~17世紀の開拓農民用の住居でした。 当時の領主は、家の数に対してかかる税金をごまかすために、国の役人の視察のたびにすぐに解体できる家づくりを指示していました。 屋根を壊してこれは家ではないと主張するためです。 農民はその後また家を建てる、解体と建設をくり返すために考えられた、石を重ねただけの簡単な造りの住居なのです。家の最頂部の飾り石には様々な形があり、これはトゥルッコ職人が自分が造った家を見分けるために付けたようです。 アルベロベッロは、人々の苦難の末に築き上げられた町です。
世界遺産 「モン・サン・ミシェル」(フランス)
登録名は、「モン・サン・ミシェルとその湾」。 湾上に浮かぶ小島に築かれた、岩山と一体化している修道院。 島は周囲約1km、高さ約80m。 708年に礼拝堂が建てられたのが始まりで、城塞や監獄としても使われた歴史を経て、修道院として再開したのが1966年。 19世紀に対岸と行き来できる道路が造られて、潮の干満に関係なく島へ行けるようになりましたが、これが潮の流れをせき止めてしまい島周辺に砂が堆積、海に浮かぶ景色が消滅してしまいました。かつての姿を取り戻すために、道路を取り壊し新たに橋をかける工事が現在行われているようです。
世界遺産 「アルプス名峰とアレッチ氷河」(スイス)
登録名称は、「ユングフラウ、アレッチ、ビーチホルン地域」という自然遺産です。 ユングフラウ三大名峰とアレッチ氷河は、まさに自然が作り上げた巨大芸術です。エーデルワイスなどの高山植物も広範囲に繁茂しています。 レトロな登山電車の車窓からの景色も楽しそうですね。 ユングフラウは、ユングフラウ山地の最高峰で標高は4158m、アイガー(3975m)、メルヒ(4107m)とともにオーバーラント三山と言われています。 アレッチ氷河は長さ22km、深さ1km。 景観がヨーロッパの文学や芸術を触発したことも評価されているようです。
雑誌 『KURA』 に住宅が掲載されました。
信州を愛する大人の情報誌 『KURA』(2012年4月号、まちなみカントリープレス) という雑誌が発刊になり、設計監理でお世話になった 「黒壁の家」(松本市、2011年竣工) が掲載されています。 各居場所の面積バランス、そして流れるような動線を確保するために、1・2階の同じ位置に内部を貫く「斜めの壁」が生まれ、その壁の前後で「個の場」と「共用の場」が転換しています。 その斜めの壁の色は黒、外壁も黒。 陰影に富む空間を生み出しています。 そして道路側の寡黙な外観は、この住まいにおける“壁”のもつ意味を表現しています。
世界遺産 「万里の長城」(中国)
もはや説明不要の有名スポットですが、用途は”ただの壁”という世界最大の人工創造物です。 土塀の周囲にレンガを積み重ねた城壁の遺跡で、世界一長さのある世界遺産。総距離8851km、高さは平均8m、幅は平均4.5m。 調査によると、有効保存されている地域は全体の2割以下で、一部現存も3割、残り5割以上は姿を消しているとも言われています。また地元住民が家の材料にするためや観光客へレンガを販売するために持ち去ったり、ダム工事や道路建設による分断など、課題も多いようです。
世界遺産 「ピサの斜塔」(イタリア)
広場に建つ、鐘楼(ピサの斜塔)、大聖堂、洗礼堂、墓所回廊などの建築群を含めた、「ピサのドゥオモ広場」として、世界遺産に登録されています。 鐘楼は、1173年に建築工事が始まり軟弱地盤のせいで着工当初から傾き始め、完成までに約200年かかっています。 8階建て、高さ55m、円筒形の外径は約20m、内径は約4.5m。オリジナルの設計は100mくらいの高さでしたが変更され、世界で最も有名な「不同沈下の事例」として今の姿を保っています。地質学者によると、あと300年は倒れる危険がないという見解が示されているようです。
コートハウス + 光 (長野県松本市の建築設計事務所)
「北に開く家」(長野県松本市、2004年) 【住宅紹介118】 隣地からのプライバシーを守り、落ち着いた住環境を確保するために”中庭”をつくり、この家は南方向に背を向けています。 そして居間・食堂の開放部は、北と東方向に開いています。 白い大きな自立壁に映し出される光と影は、時間帯によって形を変えながら移動し、そこに反射する光により室内は相当明るくなります。南からの直接的な陽射しだけでなく、反射光の効果的な活用によっても豊かな空間をつくることができます。 動く”光と影”によって、時間の流れや季節のうつろいを感じながら暮らせる家になりました。 この家は、第7回長野県建築文化賞/住宅部門/優秀賞 を受賞いたしました。 その時の現地審査には、建築家の伊東豊雄氏と古谷誠章氏に来ていただき、設計のコンセプトについての意見交換をさせていただきました。
雑誌『すまいの手引き』に住宅が掲載されました。
「すまいの手引き vol.51」(新建新聞社)という建築雑誌が発刊になり、設計監理でお世話になりました 「らせんの家」(松本市、2011年竣工)が掲載されています。 表紙にも写真が使われています。4層のフロアーが”らせん状の動線”を描きながら緩やかに連なっている住まいです。1階の食堂と中2階の居間を結ぶ”大階段”は、家族や来客が思い思いの時間を過ごす場所としての機能を果たしています。
世界遺産 「屋久島」
世界遺産「屋久島」。 鹿児島県南部に位置し、周囲130kmでほぼ円形の日本で7番目に大きな島です。1000mを越す山々もあることから低地は亜熱帯気候でありながら高地は亜寒帯に属し、九州から北海道までの植生が垂直分布していて、まさに日本の植生の縮図と言われています。 樹齢数千年の屋久杉の森が生み出す美しい自然景観と、世界でも珍しい動植物の分布が大きな特徴で1993年、白神山地とともに日本ではじめて自然遺産として世界遺産に登録されました。 写真はコケの神秘的な森が広がる白谷雲水峡です。雨が多く標高600m以上の森林は湿度が高いため、地面から幹の上までがコケで密に覆われ、本土では地上に生える植物も木の上に着生している珍しい現象が起きています。 facebookページ 「世界遺産クラブ」 で情報交換をしませんか。 よろしくお願いします。 https://www.facebook.com/heritage.ha