日別アーカイブ: 2011年12月7日

クルマから感じること

  「世界はクルマで変えられる。」(Mobility can change the world)、第42回東京モーターショーへ行ってきました。2年に一度のこのイベントには20年くらい前から興味をもって行っていますが、前回だけは海外メーカーの不参加と規模縮小で従来と違うものになったため行きませんでした。そして私にとっては4年ぶりの今回、会場が幕張メッセからビッグサイトへと東京に移動、開催時期が9月のフランクフルトモーターショーと日程が近すぎることから約1ヶ月遅くなり、出展社は大幅増ということで興味深いものでした。 日曜日だったこともあり大変な混雑でゆっくり観る雰囲気ではありませんでしたが、盛り上がりと熱気を感じることができそれはそれで楽しいものでした。90年代、会場はまさに満員電車のような状態の中で、訳もわからず連れてこられた小さな娘は、多くの人が肩に掛けていた大きなカメラをよく頭にぶつけれて何回も大泣きをしていた頃を思い出しました。先日はそのくらいの人の量でした。確か98年に出展されていたAlfa romeo156はインパクト大でした。とにかく美しかったのです。実はそのシンプルな感動を越える事はいまだになく、毒から抜け出せないでいます。  クルマ対する視点はあまりにも多いです。性能、サイズ、空間、安全性、耐久性、ランニングコスト、イニシャルコスト、開発のコンセプト、所有する喜び、そしてデザイン。総合力か一点重視か。これは他のものづくり、建築、特に住宅にも通じるものがあるように思えてなりません。クルマだけでなく産業技術そのものが、環境対策、安全性、ITというようなさまざまな分野との関連が強まってきています。そんな時代だからこそこれからも絶対になくなってほしくない事、それは”走る楽しさ”を味わえること。そんなことを感じながら帰って来ました。 (林 隆)                  

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