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月別アーカイブ: 5月 2012
シンプルな箱形フォルム (長野県松本市の建築設計事務所)
「対比する家」 (長野県安曇野市、2006年) 【住宅紹介127】 静かな森の中に建つ住宅。 東西に細長い平面形、シンプルな箱形のフォルム、1階には7間連続する大きな開口部を設けました。 ダイニング~キッチン~リビングという順に、横並びに一直線につながるプランで、豊かな自然と向き合いながら暮らしていただいています。
敷地調査、オープンハウス、地鎮祭(林建築設計室、長野県)
【今週のコラム531(林 隆)】 5月16日(水) 今日は辰野町へ行ってきました。事務所からクルマで50分くらいの場所です。設計中のNさん宅の敷地調査、同じく設計中のMさん宅の敷地調査、そして昨秋竣工した「回廊の家」の植栽工事が今日完成し庭を見せていただきました。偶然ですが同じ町内の近い場所にて、三軒の住宅設計でお世話になっています。 6月には2週連続で、オープンハウス(住宅の完成見学会)を計画しています。 ①6月3日(日)「場をつなぐ家」 松本市内 ②6月10日(日)「内土間の家」 安曇野市内 ご興味のある方はぜひお越し下さい。メール(hayashi @h-a.jp)又は お電話(0263-85-2117)でお申し込みいただければ、詳細をご案内いたします。 明日17日は、「はすに向く家(諏訪市)」の地鎮祭です。いい天気になりますように。
世界遺産「ブダペスト」(ハンガリー)
登録名は「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」 ゆったりと流れるドナウ川の両岸に、美しいゴシックの建築物が並んでいます。ハンガリーの首都ブダペストはその美しさに定評があり「ドナウの真珠」とも呼ばれ、この世界遺産は街並みが登録されたものです。 壮大な国会議事堂と背後の街並みは、本当に奇麗ですね。橋と温泉も名物になっているようです。
男の隠れ家(長野県松本市の建築設計事務所)
「離れのある家」 (長野県松本市、2010年) 【住宅紹介126】 中庭を囲むコートハウス型の住宅の一角にある「畳の部屋」を「離れ」と名付けました。この離れへの出入りは専用玄関からで、他の部屋と行き来するためには一旦外に出てメイン玄関から入ることになります。 押入、手洗い、冷蔵庫を備える小さなこの部屋は、まさに「男の隠れ家」。ひとり静かに酒を飲み、もの思いにふける。時には友人が集い、ゲストルームとしても機能します。
世界遺産 「ハロン湾」(ベトナム)
穏やかな入り江に、切り立った大小3000もの奇岩が海から突き出ています。ベトナム随一の景勝地。 石灰岩大地の一角が沈降して海上に残った岩が、数十万年の波や風雨による浸食作用で現在の形になりました。 彫刻作品のような島々の景観は、太陽の位置によって輝きが変化し、雨や霧によって趣のある雰囲気を醸し出しています。赤い夕日に照らされた風景や月明かりの風景もきっと美しいことでしょう。 岩だけでなく島や洞窟、鍾乳洞もあり、その中をボートで見学でき、湾内にある海上家屋では新鮮な魚介類を売っているようです。
居間と食堂、家具の置き方(長野県松本市の建築設計事務所)
「見える家」 (長野県東御市、2007年) 【住宅紹介125】 小高い丘の上に建っている家です。室内からは目の前に広がる風景を見下ろしながら、遠くの山並みを一望することができます。 室内空間を組み立てていく段階で、”必要な所に窓をつくる”のと同時に、”必要な所に壁をつくる”、ように意識しています。そして天井の高さ設定がとても重要です。 写真の家は、居間と食堂の位置関係を少し「ずらす」ことによって壁ができ「たまりの場所」をつくっています。その場所には螺旋階段とソファーが置かれ、居間と食堂の領域を緩やかに分離しています。 居間のソファーは、壁を背にした落ち着いた場所に据えられ、そこからは庭や遠くの景色・薪ストーブの炎・テレビを同時に見ることができるベストなポジションです。 食卓テーブルは、キッチンとのつながり方を重視し、外の景色も楽しむこともでき、あえて天井を低目にすることによって落ち着いた雰囲気になっています。広さ、高さ、色彩、素材感、照明計画などやはりバランスが大事ですね。 設計段階で、購入する予定の家具(テーブル、イス、ソファーなど)や電化製品(テレビ、音響機器など)の位置や大きさを想定しながら、照明器具の位置や高さまで整えていかれることをオススメします。
松本市内の建築マップ (林建築設計室、長野県)
【今週のコラム530(林 隆)】 おはようございます。5月7日(月)、大型連休も終わり今日から通常のペースに戻ります。 林建築設計室は今年の4月で設立15年目になりました。今までに設計監理でお世話になった建築物、そして現在進行中プロジェクトの場所を地図にプロットしてみました。松本市内編、地図作成は村山君、林は口でいろいろ言う役です。 こうして建築主さんからご依頼をいただきお仕事をさせていただいていることに、改めて感謝を申し上げます。ちなみに南の方の寿北にある赤丸が、弊社事務所です。 林建築設計室が設計した建築物の場所です(松本市内)
世界遺産「古都トレド」(スペイン)
トレド大聖堂などタホ川に囲まれた旧市街全域が「古都トレド」として世界遺産に登録されています。 16世紀までスペイン王国の宮殿が置かれた地で、マドリードに遷都された以降も、芸術・文化の先進地として変わらぬ景観が保たれています。 キリスト・イスラム・ユダヤ教徒が共存し、様々な様式の建築物が建てられました。また民族融合は、軍事・農耕・医学・芸術など高い文化水準を生み出したと言われています。 斜面には中世の住宅群が建ち並び、16世紀で時を止めたような街並みですね。「町全体が博物館」とも言われ 現在の人口は8万人、奈良市と姉妹都市になっています。ギリシア人の画家エル・グレコが定住して活躍した町としても知られています。
湾曲する屋根と壁 (長野県松本市の建築設計事務所)
「黒い筒の家」 (長野県富士見町、2007年) 【住宅紹介124】 静かな森の中、敷地は傾斜していて、何ヶ所か少し水が流れているような湿地帯でした。まずは道路に立ってこの場所を見上げ、周辺環境と建築形態のあり方を考えることから設計がはじまりました。傾斜する地形のつながりを建築という行為によって突然垂直の壁で遮ることのないように、そして建築物が姿を現した後も、地形のラインが低く流れるように見えることを意識しています。 断面形状が円弧を描く”筒状”のこの家は、地形の緩い傾斜に沿ってあたかも大地の中から湧き上がってきたような細長い形状で、地面から縁が切れて浮いています。円弧部分が屋根面、垂直部分が外壁面、水平部分が床面という ”3つの面”によって構成され、シンプルな構造を露出した明快な内部空間になっています。 JIA日本建築家協会優秀建築選、グッドデザイン賞(住宅部門)に選定されました。
世界遺産「紀伊山地の三霊場をつなぐ参詣道」(奈良・三重・和歌山)
登録名は「紀伊山地の霊場と参詣道」(奈良県、三重県、和歌山県) 標高約1000〜2000mの山々が連なる紀伊山地。日本古来の信仰を今に伝える紀伊山地の三霊場(「吉野・大峯」「高野山」「熊野三山」)とそれにつながる参詣道(さんけいみち)が登録されています。 それぞれ発祥を異にする3霊場が形成され、そこをつなぐ参詣道が生まれたことで、全国から参拝者が訪れる場所になりました。この交流による日本の宗教や文化の発展と、古来の姿をとどめた参詣道の山や森林と一体となった景観が評価され、2004年に登録されました。構成資産は、山、寺、神社、道。 ”道”までも世界遺産に登録されている珍しい例です。 参詣道には小さな石仏もあり、参詣の途中で亡くなった人を弔ったものだそうです。当時は装備も乏しく参詣は命がけだったのですね。