日別アーカイブ: 2012年6月29日

青焼き機さようなら @林建築設計室

事務所のオブジェになっていた「青焼き機」。 大判コピー機の普及によって役割を終え、今では感光紙やジアゾ現像液もなくなってしまい、ここ何年もまったく使っていませんでした。 なぜか捨てる気にはなれなかったのですが、突然の事務所のレイアウト変更に伴い、思いきって処分しました。これでA1やA2の図面を何枚焼いたことでしょう。何年も働いてくれた青焼き機。ありがとう。 シンプルで原始的な構造のためか、何十年も変わることなく存在していた珍しい機械でした。設計事務所へ就職した頃、膨大な図面を焼くのが私の役目だったことを思い出しました。立ちっぱなしで何時間もひたすら繰り返す作業、おかげさまで作業スピードと紙がずれない正確さ、そして濃淡の見極めには自信があったのですが・・・。

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「内土間の家(安曇野市)」竣工(林建築設計室、長野県)

【今週のコラム535(林 隆)】 M(建築主)さん、家が建ちましたね。おめでとうございます。 最初の出会いは2007年の秋、オープンハウス(完成見学会)の会場でした。そこで少しだけお話をさせていただきました。その後、土地関係の準備期間を経て、見学会には何回もお越しいただきながら、設計を終えました。 地鎮祭は2011年11月27日、上棟式は1月28日、そして竣工引き渡しは6月15日でした。 敷地は牧歌的な田園風景の中です。その静かな地に佇む3枚の片流れ屋根が特徴。敷地形状から導き出された平面形はおおらかにL字型に広がり、家の中央に動線の要となる『内土間』を設けました。室内と庭をつなぐ中間領域であり、そこを中心に1・2階のすべての場へと展開していきます。そして開放性のある階段と薪ストーブが据わり、猫の家もここの一角になります。 吹き抜けを介して1・2階は緩やかにつながり、平面的にそして立体的にさまざまな角度に視線が抜け、人の気配を感じながら暮らしていただけることをイメージしています。植栽工事も終わり、購入家具は設計段階で想定していた場所に置かれました。 建築主さん、工務店の現場監督さん、そして工事に携わっていただいた多くの皆樣方、お世話になりまして本当にありがとうございました。                          

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