月別アーカイブ: 12月 2012

2012年、ありがとうございました(林建築設計室)

【今週のコラム551 林 隆】 2012年もあと1日で終わろうとしています。 今年も、建築主さんとのご縁をいただき、住宅設計を中心にお仕事をさせていただきました。「場をつなぐ家(松本市)」「内土間の家(安曇野市)」「流れを生むリノベーション(池田町)」「はすに向く家(諏訪市)」が竣工しました。長い設計期間を経て、住まい手の熱い想いがいっぱい込められた建築です。そして建築主さんのご厚意によりましてオープンハウス(完成時の見学会)も開催させていただき、多く方に新しく生まれた建築空間を体感していただくことができました。 現在工事中の建築としましては、「ゆるく仕切る家(富士見町)」「炉壁をつつむ大屋根(辰野町)」「階層の家(松本市)」「K内科医院新築(松本市)」「回遊する家(辰野町)」があり、来春の竣工に向けて着々と工事が進んでいます。 現在設計中のプロジェクトは、来年の春から秋にかけて着工する予定で、お正月あけからパワー全開で取り組ませていただきます。 建築主さんには今年1年お世話になりまして本当にありがとうございました。 10月には嬉しい知らせがありました。JIA(社)日本建築家協会主催の「2012年優秀建築選」100選に、「らせんの家(松本市)」が選定されました。建築主さん、そして工事に携わっていただきました多くの皆樣方に改めて感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。とても励みになり、設計活動をしていく上で明日からのエネルギーがわいてきます。来年春に年鑑が発刊になります。 facebookをはじめて1年半が過ぎました。今年も多くの方との出会いがあり、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。林建築設計室のfacebookページには、450人の方から「いいね!」をいただいておりまして本当にありがとうございます。今年は7月に「信州ソーシャルメディア研究会」を立ち上げまして、毎月1回の勉強会を続けてきました。今まではホームページやブログでの情報発信が中心でしたが、フェイスブックなどのソーシャルメディアには今後いろいろな可能性を感じています。この会で同じ思いの異業種の皆様方と出会うことができ、皆で応援しながら積極的に活用していく準備ができつつあるところです。来年以降も続けていければと思いますのでよろしくお願いします。 林建築設計室は1月6日(日)までお休みさせていただきます。年末年始は1年の中で一番長い休みになります。少々苦労して探した中古並行のABARTH500を連れ出してリフレッシュしたいと思います。どうぞ皆様よいお年をお迎えください。             林建築設計室 公式サイト http://www.h-a.jp 林建築設計室 facebookページ https://www.facebook.com/ha.japan 林 隆 facebook個人アカウント https://www.facebook.com/ta.hayashi  

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階段とその踊り場にある図書スペース

今年の仕事最終日に控えている基本設計打合せに向けて、プランを検討中です。この家で施主さんはどんな暮らしを望んでいるのだろうか。何を最も大事にすべきだろうか。土間空間と階段とその踊り場にある図書スペースと吹抜けと薪ストーブの関係性、ここが見せ場のひとつになりそうです。ギリギリまで悩んで今日はここまでにしました、明日の朝、頭がさえた状態でまとめます。             ニュースZEROで鈴江さんのニュースを見ながらこのブログを書いています。内閣の組閣を終えたようですが、日本がいい方向に向かうことを願うばかりです。(林 隆)

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29日からお休みさせていただきます

林建築設計室は12月29日(土)から1月6日(日)まで年末年始のお休みとさせていただきます。今日は年賀状のデザインをようやく決めたところですが、よく考えてみると今年の実働はあと3日だけになりました。その間に建築主さんとの設計打合せ3件、現場の定例打合せ1件があり、工事中の各物件の施工図確認がたまっています。また年賀状づくり、ホームページの整備、事務所の大掃除など、まだいろいろありますが事務所の3人でうまく協力してのりきっていこうと思います。 ちょうど今日付が変わって26日になりました。ニュースZEROを見ながらこのブログを書いていますが、中央道笹子トンネルは29日から対面通行がはじまるようですね。(林 隆)

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3連休は仕事でした

皆さま、楽しいクリスマスイブをお過ごしのことと思います。私はこの3連休は仕事でした。22日(土)の午前は建築主Nさんと実施設計打合せ、午後は「ゆるく仕切る家」の上棟式。23日(日)の午前は建築主Iさんと基本設計の打合せ、午後は相談の方と面談。24日(月)午前は建築主Kさんと基本設計打合せ、午後は建築主Tさんとリフォームの相談をさせていただきました。少々ハードでしたが年内のひとつの区切りの打合せができまして充実の週末でした。 年末のお忙しい時に、打合せのお時間をつくっていただきましてありがとうごいざいました。そうすぐ24時になろうとしています。おやすみなさい。(林 隆)

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住宅の個室について考える

今日は事務所で、建築主さんと住宅の基本設計2回目の打合せをしました。具体的なプランを見ながら、大きく時間をとって意見交換をさせていただいたことは、「個室のあり方」についてでした。 まずひとつ目は子供室、どこで寝るのかについてです。これは成長に伴ってどんどんどん変化してきそうです。小さい頃は両親と一緒に過ごす時間帯が長く、中学・高校生くらいになれば一人になれる場所があることを本人は望むかもしれません。その後は一旦家を出て一人暮らしになる可能性が高いだろう、という予測がたちます。 ふたつ目はゲストルーム、来客が宿泊する場所についてです。年間何日くらいあるのかよく考えてみると意外に多くはないのです。ここはそのために備えて日頃空けておくのではなく、日常的に何らかのかたちで使える場所である方が好ましいかもしれません。 私のおすすめとしては、同じ規模の家をつくるのであれば、利用頻度の低い部屋がいくつもあるよりは、毎日使う場所を豊かな空間にしておいて、年に数回の特殊な場合は工夫をする、という暮らし方になります。それも前向きに楽しく対応ができるように。その方が間違いなくバランスのいいプランになってきます。ちょっとした発想の切り替えや、思い切って潔く考えていくことが必要になってきますが、ひとつひとつ考え方を整理して積み重ねていくことが、まさに”家づくり”と言えるのかもしれません。話し合いの中で建築主さんから、「特殊な場合にはロフトみたいな場所で寝ようかな、ビジネスホテルでもいいかも・・」という柔軟な話も出ましたが、実は冗談ではなく充分あり得ることかと思いました。 今日の話し合いによって、暮らし方の工夫をしてみることにより部屋数を見直し、個々の場の広さについてもメリハリを付けていくことになり、次回打合せに向けての方向性を見出すことができました。(林 隆)

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「ゆるく仕切る家(富士見町)」上棟しました(林建築設計室、長野県)

【今週のコラム550 林 隆】 今日は、長野県諏訪郡富士見町に建つ住宅「ゆるく仕切る家」の上棟式でした。標高1000mの敷地(なぜか看板が立っています)には昨夜から降り続いた雪が10㎝くらい積もりましたが、屋根の板金工事までを終えていましたので、工事には影響なく何よりでした。晴れていればこの写真の角度から、遠く八ヶ岳の山並みを望むことができるのですが、次の機会まで楽しみをとっておきます。             平屋建ての住宅で、内部は一枚天井の細長い(9間半、約17mの)空間です。そこに箱状の収納部が2つ置かれることにより、ゆるく仕切られた個々の居場所が生まれるイメージの構成になっています。実際に17m視線が抜ける場所に立ってみましたが・・・、長いですね。その軸線に対しいろいろな機能が付随することにより、シンプルで軽快な動線になっています。             主要な仕上げ材料として、赤松の床材、杉の天井材、唐松の外壁板材の現物サンプルを施工会社に用意してもらい、式の後、建築主さんに確認していただきました。素晴らしく綺麗な無垢材で、今から仕上がりが楽しみです。建築主さん、おめでとうございました。施工に携わっていただく皆様方、寒い季節の工事で大変かと思いますがどうぞよろしくお願いいたします。(林 隆)            

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来春着工の住宅 in上田

今日は、来春着工予定の住宅の設計打合せで、上田市の現場まで行ってきました。三才山峠〜平井寺トンネルという、ふたつの微妙な有料道路を通りますが、事務所からは1時間強で現場まで行けます。13時半から17時半まで、気がつけば4時間ぶっ通しの打合せでした。お世話になりました。クライアントさんはお疲れだったかと思いますが、私は打合せの持久力だけは取り柄でして、若い頃から鍛えていますので全く苦になりません。何年か前には、14時から深夜2時までの12時間耐久打合せも経験しています。 話がそれましたが、ご縁がありまして現在、上田市内の敷地に建つ2軒の住宅設計をさせていただいています。それが偶然にも至近距離で工期もほぼ同じなのです。明日はもうお一人のクライアントさんと事務所で打合せです。よろしくお願いします。 前回の打合せでは、私の方から突然、屋根形状の大変更を申し出ましてご了解をいただきました。そのため立面図が完全に使い物にならなくなり、2階の天井形態も変わる関係上展開図や矩計図も修正しました。そして外構計画、照明計画、衛生器具の選定などを終え、主要な決め事がほぼ終了しました。M邸はこれで年越しです。(林 隆)

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設計の初期段階で考えていること

今日は事務所にこもって、週末に予定されている打合せに向けプランの準備をしました。長岡くんと机に向き合いウーンと悩み続け、気がついたら3時間ぶっ通しの議論でした。 初期の段階での建築のプランは、何を優先していくのかの見極めが最も重要になります。その判断をするための手がかりを探し求め、プランの必然性が見出せるまでスタディーが続きます。クライアントさんとお会いしての打合せでは、両者の考え方のすり合わせをしていくことになります。このプロセスはすごく重要な部分で、電話やメールではなかなか難しくて、やはり対話によってより良い方向へと進化していくことが多いですね。 物事を創造していくいろいろな過程においては必ず、目的(想い)があって手段(形)が生まれてくると思います。クライアントさんからは想いをいっぱい伝えていただければ、あらゆる条件を総括して良かれと思う案をご提示させていただくことになります。もし仮に局部的な形だけをお伝えいただいても、その背景にある想いを私が理解できないままでいると、バランスが悪いまま深い部分へと進んでいってしまいますので、それは避けたいところです。住宅設計の打合せは何回やれば終わる、というものではなくて、最終地点に到達できるまで打合せが必要なのは、そのためです。よろしくお願いします。(林 隆)  

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昭和10年の設計図

今日は、これから設計が始まる住宅の打合せがあり、クライアントさんの家に訪問しました。敷地内には何棟かの建物がありますが、今回はその内の一棟を解体して建て直し、一棟(打合せをした場所)は手直しをしてそのまま住み続けるという、敷地全体を見直す計画です。 その住み続けていく建物はなんと昭和10年に建てられた建築ですが、先代から受け継ぎ、とても綺麗に維持管理されています。ご家族の歴史や敷地内の建物の変遷についてもお話を伺うことができ、「この場で暮らしてきた想いを継承していくこと」を最優先することになりました。驚いたことに80年近く前の当時の設計図が保管されていました。平面図、立面図、各伏図、矩計図があり、設計事務所名もしっかり記載されています。長生きしているこの建物も、その設計者もとても幸せなことだと思いました。 私が設計させていただいている建物は、いったい何年生き続けてくれるのでしょうか。何十年か後に建物をメンテナンスするようなことがあった場合、設計図が残されていることがとても大事です。50枚くらいの図面からなる設計図の製本ですが、建物と共に50年も100年も残っていてほしいものです。責任重大です。(林 隆)

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「炉壁をつつむ大屋根(辰野町)」上棟(林建築設計室、長野県)

【今週のコラム549 林 隆】 長野県辰野町に建つ住宅「炉壁をつつむ大屋根」が上棟しました。この日は外から、柱と梁で構成される構造体をいろいろな角度から眺めてみたり、内部を歩いてみることにより空間の高さ関係をある程度まで認識できます。設計段階で意図したことを、はじめて原寸で体感できるワクワクする瞬間でもあります。             基礎工事を終えた段階で、建物の中央に高さ2mくらいのコンクリートの壁が立ち上がっていましたので、道行く人は不思議に思ったかもしれません。 この家の中心部に立ち上がる象徴的な炉壁には、オリジナル薪ストーブが取り付けられます。そして1階と2階は吹抜けを介して緩やかにつながり、瓦葺きの大きな一枚の屋根が内部空間を優しく包み込みようなイメージの建築です。     12月16日、天候にも恵まれて上棟式が無事に終わりました。突然の雨や雪に備えて屋根と外壁がブルーシートで覆われましたが、帰る時には、月の見える夜空がとても綺麗でした。竣工は来春の予定です。            

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