【今週のコラム545 林 隆】
「流れを生むリノベーション」竣工しました。長野県北安曇郡池田町に建つ、築20年の住宅の間取り変更を伴うリノベーションで、現在の暮らしに対応できる空間へと蘇ることができました。
建築主さんとの最初の出会いは、ちょうど2年前の9月、オープンハウス(住宅の完成見学会)にお越しいただいた時でした。それから設計期間1年半、工事期間半年を経て、9月25日に竣工引き渡しになりました。
コンセプトは、空間を再構成することによって、いろいろな新しい<流れ>を生み出すことでした。
シンプルで軽快な「動線」 住み継いでいく「時間」 日々の生活を楽しむ「音楽」 季節を感じる心地よい「風」
建築主Yさん、施工会社の現場監督Sさん、そして工事に携わっていただいた多くの皆様方、お世話になりまして本当にありがとうございました。
工事前の北側外観。 屋根は瓦、外壁はモルタル吹付け、冬はとても寒い家でした。そして何よりも間取りにいろいろな課題があることから、今回の家づくりがスタートしました。
間取りを見直し、内外装だけでなく温熱環境・構造についても強化しました。1階中央部分のキッチンコート、2階中央のシアタールームからは、北アルプスの山並み望むことができるようになりました。
アイランド型キッチンと食卓テーブルは、一直線に南北に長く並び、その両端には大きな開口部が設けられています。