【今週のコラム550 林 隆】 今日は、長野県諏訪郡富士見町に建つ住宅「ゆるく仕切る家」の上棟式でした。標高1000mの敷地(なぜか看板が立っています)には昨夜から降り続いた雪が10㎝くらい積もりましたが、屋根の板金工事までを終えていましたので、工事には影響なく何よりでした。晴れていればこの写真の角度から、遠く八ヶ岳の山並みを望むことができるのですが、次の機会まで楽しみをとっておきます。
平屋建ての住宅で、内部は一枚天井の細長い(9間半、約17mの)空間です。そこに箱状の収納部が2つ置かれることにより、ゆるく仕切られた個々の居場所が生まれるイメージの構成になっています。実際に17m視線が抜ける場所に立ってみましたが・・・、長いですね。その軸線に対しいろいろな機能が付随することにより、シンプルで軽快な動線になっています。
主要な仕上げ材料として、赤松の床材、杉の天井材、唐松の外壁板材の現物サンプルを施工会社に用意してもらい、式の後、建築主さんに確認していただきました。素晴らしく綺麗な無垢材で、今から仕上がりが楽しみです。建築主さん、おめでとうございました。施工に携わっていただく皆様方、寒い季節の工事で大変かと思いますがどうぞよろしくお願いいたします。(林 隆)