「内土間の家(安曇野市)」上棟 【今週のコラム522】

 雪の影響が多少ありましたが、予定通り1月28日(土)に上棟を迎えました。木造2階建ての住宅です。
 建築主さんご家族、工務店の社長さんと現場監督さん、大工さん達、そして設計事務所とで上棟式(建前)を行いこれからの工事の安全を祈願しました。その後現場での昼食会、建築主のMさん本当にありがとうございました。そして何よりもこの寒い中で工事を進めていただいている大工さん達には感謝の気持ちでいっぱいです。
 建築主さんと私との出会いは2007年の秋でした。オープンハウス(完成見学会)にお越しいただき、そこで少しお話をさせていただきました。その後土地関係の準備期間を経て、何軒もの家を見学(体感)していただき、昨年の秋に実施設計を終え着工していました。敷地は牧歌的な田園風景の中、山も近くにせまっています。静かな地に佇む3枚の片流れ屋根。敷地形状から導き出された平面形はおおらかに広がるゾーニングになっています。家の中央に動線の要となる『内土間』を設け、そこは室内と庭をつなぐ中間領域であり、1・2階のすべての場へと展開していきます。そして開放性のある階段と薪ストーブが据わり、猫の家もここの一角になります。
 構造の骨組みが姿を現わし、空間の高さ関係やつながり具合、視線の抜け方、そして室内から外の見え方をはじめて確認することができました。春暖かくなった頃、植栽を施して竣工を迎える予定です。 


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