姫路城は日本ではじめて1993年に、法隆寺と共に世界遺産に登録されました。 登録されている世界各地の城の多くは石造りや煉瓦造りですが、姫路城は濠や石垣をのぞき主要な建造物は木造であり、その建築様式や意匠は世界で他に類をみない貴重なものです。
設計技術と装飾美の両面において木造建築の最高峰に位置付けられる優れた建築物であること、機能的な防衛設備をもつ17世紀初頭の日本を代表する城郭建築(封建制度の象徴)であることが評価され、白壁が美しい華やかな構成美が羽を広げて舞う白鷺にたとえられ「白鷺城(しらさぎじょう)」とも呼ばれています。
姫路城は長い歴史の中で戦いや火災に巻き込まれず、第二次世界大戦の空襲も奇跡的に免れ、昭和の大修理(昭和31年~39年)を経て、築城時の姿がほぼ完全に保存されています。